コロナ死者遺体、1年以上放置 NY市民750人分、冷凍トラックに

 

 

コロナ死者遺体、1年以上放置

NY市民750人分、冷凍トラックに

 

写真はイメージ

 

 ニューヨーク市監察医務局のディナ・マニオティス執行副局長は5日の市議会公聴会で、新型コロナウイルスで死亡した市民750人の遺体が冷凍トラックに保存されたままであることを明らかにした。ニューヨーク・ポストが7日、報じた。

 冷凍トラックは、家族が遺体の処置をどうするかについて決めるまでの暫定的な倉庫として使われる予定だった。しかし、ブルックリン区サンセットパークの39丁目ピアで、1年以上にわたって事実上放置されている状態だ。昨年のピーク時には1300人の遺体が保存されていた。

 マニオティス氏は「多くの家族は、市の公共墓地であるハート島に埋葬することを望んでいる。その他は連絡が取れなくなっている」と説明。マーク・ジョナジ市議会議員(民主、ブロンクス区選出)が「遺体の扱いとして、お粗末だ。処理が遅れているのではないか」とただすと「近々家族と連絡を取り、必要に応じて行動に移す」と弁解した。

 ロングアイランド南の沖合にあるハート島の公共墓地は全米最大の共同墓地。身寄りのない死者など100万人以上が既に眠っている。埋葬されるのは年間平均で1200人程度だが、昨年は2666人に急増した。今年もこれまでに504人に達している。


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