「ザ・トゥナイト・ショー」収録地がNYに 経済効果は約1億ドル

 米NBCの人気トーク番組「ザ・トゥナイト・ショー」は2014年2月より、収録地をロサンゼルス市からニューヨーク市に移転することが決定しているが、NBCはこれに伴い、ニューヨーク州に年間1億ドル以上の経済効果が期待できるとする調査結果を発表し、番組の引っ越しが自社と同州の双方にとって有意義なものであることをアピールした。
 同局がアーネスト・アンド・ヤング社に依頼して行った調査によれば、収録地の移転に伴い、番組の収録およびその他の作業のために合計400件の新たな雇用が創出されるほか、約1億ドル以上の経済効果が見込めるという。
 「ザ・トゥナイト・ショー」の収録は1954年の放送開始当初から70年代初頭までニューヨーク市で行われており、今回の移転によって番組のルーツに帰還する形となる。
 NBCユニバーサル幹部のリック・コットン氏は発表に際し、「ニューヨーク市がテレビ番組や映画制作の舞台として魅力的な街であることが証明される。これは同市にとって素晴らしい知らせだ」と語った。
 また、同社の提携先であるニューヨーク・シティ・パートナーシップの代表者は、「番組が同市に戻ってくることで、市を訪れる旅行客が増え、街としてのブランド力がさらに上がるだろう」と期待を寄せた。
 現在、同番組のホストはジェイ・レノさんだが、収録地の移転に合わせ、ホストもジミー・ファロンさんに代わることが決まっている。
 NBCは加えて、人気オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」の収録地も現在のニュージャージー州ニューアークから、マンハッタン区のラジオ・シティ・ミュージックホールへ移転することを明らかにしている。