ニューヨーク・シティ・マラソンを主催するニューヨーク・ロードランナーズ(NYRR)の代表であるメアリー・ウイッテンバーグ氏は10月28日、3日に開催される今大会に、過去最高レベルの警備態勢で臨むことを発表した。
ことし4月に発生したボストン連続爆破テロ事件を受け、NYRRは警備費用として、例年の2倍にあたる100万ドルを投じる。
ウイッテンバーグ氏は同事件発生直後に、ニューヨーク市警察(NYPD)のレイ・ケリー長官と警備に関するミーティングを行ったと話し、今大会にはNYPDの25部隊、市交通局、市消防隊、FBI、保健局、国立公園庁、市公園局、さらに沿岸警備隊までが警備チームに加わっていることを明らかにした。また1万1000人のボランティアと、警備会社3社もこれに加わることとなる。
昨年の大会は超大型ハリケーン「サンディ」の影響を受け中止となったが、大会直前の決定となったため、スポンサーや参加者への返金とキャンセル料の支払により、400万ドルの赤字となった。
ことしは4万5000〜8000人が競技に参加すると見込まれており、ウイッテンバーグ氏は「ハリケーンとテロ事件により、大会運営は新たに大きな責任を負うこととなったが、全員で一致協力して素晴らしい大会にしたい」と語っている。