コロナ救済金200万ドル詐取
ブルックリンの若者8人を摘発―司法当局
ブルックリン区司法当局は18日、虚偽の失業保険を請求し、コロナ救済給付金200万ドルをだまし取ったとして、バイアン・アブラハム容疑者ら18〜25歳の若者8人のグループを摘発したことを明らかにした。6人を逮捕・起訴、2人は逃亡中という。ニューヨーク・ポストが同日、報じた。
起訴状によると、グループは救済制度の対象である失業者の個人情報を不正に入手。正規の対象者に支払われる給付金を自分たちの銀行口座に振り込むように仕組み、ブルックリン区やクイーンズ区の銀行支店で現金自動預払機(ATM)を使って現金を引き出していた。
容疑者のうち4人は、SNS上に写真を投稿し、多額の現金を見せびらかしていた。複数の失業保険請求に同一住所や同一電話番号を使用するなどしたため、犯罪が発覚した。グループは昨年6月から今年4月まで、同様の犯罪行為を繰り返していたとみられる。
NY州労働局のロベルタ・リアドン局長は 「特に、コロナ下で失業者の生活を脅かした罪は重い。有罪が認められれば、最大限の責任を償うべきだ」とコメント。米郵政公社のフィリプ・バーレット監察官も「コロナ救済給付金を多様な方法で詐取しようと、犯罪者が暗躍している。救済が本当に必要な市民のための制度運営を妨げる行為は許せない」と話している。
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