米鉄道会社のアムトラックは19日、フィラデルフィア発ニューヨーク(ペンシルベニア駅)行きの列車が別路線の線路に入り込み、フィラデルフィア市の郊外に停車するという珍事件があったことを明らかにし、現在、詳しい調査を行っている旨を発表した。
同社によれば、問題の列車は11月14日午前中にフィラデルフィア駅を出発後、機械に問題が発生したため、向きを変えて最後尾に配置されていた機関車に列車をけん引させることを決定した。
ところが、方向転換のためにフィラデルフィア市内を走る線路に入ったところで、運転手と技術者の意思疎通に問題が生じ、本来であれば引き返すべきところを、そのまま数マイルにわたって走行し続けたという。
その後、列車は郊外にあるバラ・シンウッド駅で停車したのち、フィラデルフィア駅に引き返した。乗客130人は別の列車に乗り換え、数時間後、無事にペンシルベニア駅に到着した。
アムトラックは「信号や線路のポイント切り替えシステムは正常に作動していた」とし、乗客に危険が及ぶ可能性はなかったと説明している。
運転士については、任務報告と再訓練が完了するまで、一時的に職務から外すことを明らかにしている。
また21日には、ジョン・F・ケネディ(JFK)空港発、カンザス州ウィチタの空軍基地行きのボーイング社の貨物用ジャンボジェットが、目的地から8マイル離れた別の空港に誤って着陸するという事故が起きている。