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共同通信
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【ウィーン、テヘラン共同】イラン核合意の検証に当たる国際原子力機関(IAEA)は5月31日、イランが22日時点の推定で、濃縮度60%のウランを2.4キロ貯蔵しているとする報告書をまとめた。60%は核兵器級の90%に接近する重大な核合意違反。核合意を再建してイランの核開発を抑制するため、関係国は米イラン間接協議の合意を急ぐ。事実上の交渉期限は6月24日に迫る。
IAEAのグロッシ事務局長は5月、英紙の取材で「60%はほぼ核兵器級だ」と述べ、強い懸念を表明していた。
核合意は、イランによる濃縮度の上限を3.67%と定めている。