サンタコンの参加者は入店お断り NYPD分署がバーやクラブに協力要請

サンタコン当日の様子。サンタクロースの衣装をまとった人々が、バーや公園を埋め尽くす


 ことしも12月14日にニューヨーク市内で行われるサンタコンだが、ニューヨーク市警察庁(NYPD)のミッドタウン北分署が、当日は参加者を入店させないよう、管轄内にあるバーやクラブなど約30軒に依頼書簡を送っていたことが判明した。
 サンタコンとは、サンタクロースの仮装をした人々が町中を歩き回ったり、バーなどに集まる恒例のイベントで、ことしも14日に世界300地域で開催が予定されている。
 同分署特務課長のジョン・コッチ警部補は書簡で、「サンタコン参加者の中には、泥酔して通りで大声を出す者や、排尿や器物破損などの行為に及ぶ者が年々増加しており、これ以上容認することはできないとの結論に至った」と状況を説明し、管轄地域である同区ミッドタウンとヘルズキッチンのバーやクラブ各店に、参加者を入店させないよう依頼した。
 これに対し、ほとんどの店が同意する旨の返答を寄せており、迷惑行為に悩まされていた地域住民からは、警察への感謝の声も上がっているという。
 一方、サンタコンの運営者側は「このイベントで昨年は参加者から4万5000ドルを集め、チャリティープログラムに寄付している」と地域への協力意義を強調。しかし、参加者による迷惑行為が増えつつあることも認め、ことしは同管内の店への立ち入りをしないことに同意している。