明確なフロントランナー不在
民主党市長候補が討論会で激しい舌戦
ニューヨーク市長選の予備選挙に民主党から出馬した候補者8人による、対面式では初となる討論会が2日夜行われた。お互いを攻撃する激しい舌戦が繰り広げられた。3日、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
最近の世論調査では、明確なフロントランナーが不在。アンドリュー・ヤン氏とエリック・アダムス・ブルックリン区長が一頭地を抜くとするものもある。元警察官のアダムス氏は、昨年廃止された犯罪対策部隊を復活させると発言して他の候補者から集中砲火を浴びた。進歩派のマヤ・ワイリー氏は、アダムス氏が「銃携帯を容認することになる」と指摘した。
同じく進歩派のスコット・ストリンガー会計監査官は、ヤン氏がコロナ下で市から逃げ出し、家族でハドソンバレーに疎開したと噛み付いた。貧困層に対する最低所得保障が看板のヤン氏は「市民は私のことを十分理解している」と反論した。
ニューヨーク・タイムズなどの推薦を受けて勢いづくキャサリン・ガルシア元衛生局長は管理能力と市政での経験を強調。元シティバンク幹部のレイモンド・マクガイア氏は市が給与の半額を負担して5万人の雇用を創設すると提案。ショーン・ドノバン元連邦住宅局長は「子どもたちをコロナ禍から回復させることが最重要課題」とした。 予備選挙は今月22日。不在者投票は12日から。
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