新市長に市民の多くが期待 NY市、73%が楽観的な見通し

来年1月にNY市長に就任するビル・デ・ブラシオ氏

 シエナ大学が13日に発表した米紙ニューヨーク・タイムズとの共同世論調査によると、来年1月よりニューヨーク市長に就任するビル・デ・ブラシオ氏に、市民の多くが大きな期待を寄せていることが分かった。また、同氏が市長を務めることとなる今後4年間について、市民の73%が楽観的な見通しを持っており、65%が市の現状に真の変化がもたらされることを期待している。
 市民の大多数が教育の質、警察の職務や公園・環境の状態について状況が改善されることを期待しており、また住宅や雇用問題、公共交通機関の質の向上についても「明るい兆しである」と回答している。
 先日、デ・ブラシオ氏がニューヨーク市警察庁(NYPD)の新長官に任命したビル・ブラットン氏については、61%が「支持する」と回答。また72%が、デ・ブラシオ氏が提唱する富裕層の増税および幼児教育の強化に関する法案を支持している。
 社会格差の問題については、現市長であるマイケル・ブルームバーグ市長は富裕層を優遇する傾向にあったが、デ・ブラシオ氏は中低所得層に焦点を当てた行政を行うとの見方が強い。多くの市民がデ・ブラシオ氏の力量に期待を寄せる一方で、約半数が新政権下でも「所得格差を縮小することは厳しい」と考えているのも事実である。
 今月末に任期満了を迎えるブルームバーグ現市長の12年間の仕事ぶりについては、53%が「支持する」と答えた。
 同調査は、12月7日〜11日の間、1016人の市民を対象に実施された。