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共同通信
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【ワシントン共同】米最高裁は17日、民主党のオバマ元政権が導入した公的補助を通じ保険加入を義務付ける医療保険制度(オバマケア)無効化を求める共和党側の訴えを退けた。政府への依存に抵抗感が強い保守層を背景に共和党が負担増などを訴えて制度に反対する一方、民主党は幅広い層に保険が行き渡ることを重視。医療保険は米国で国論を二分する課題となっている。
2010年にオバマケアが立法化されて以降、最高裁が支持するのは3回目。判事9人のうち7人が無効化に反対、2人が賛成した。廃止を目指した共和党のトランプ前大統領に指名された保守派判事3人のうち2人も無効化に反対した。