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共同通信
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東京・池袋で2019年4月、乗用車が暴走し、2人が死亡、9人が重軽傷を負った事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長飯塚幸三被告(90)の公判が21日、東京地裁で開かれた。遺族の松永拓也さん(34)の質問に、被告は「心苦しいとは思うが、(アクセルとブレーキを)踏み間違えていない」と改めて無罪を主張。事故が誰の責任か問われると「分からない」と視線を落とした。
「亡くなった私の妻と娘の名前を言えますか」。松永さんは被害者参加制度を使い、被告に直接質問した。車いす姿の飯塚被告は、時折言葉を詰まらせながらも淡々と答えた。