ブルームバーグ前市長、無念の数々 「NY市変えた」と言われるも

 12年間の任期中に数多くの功績を残し、昨年末、華々しく引退したマイケル・ブルームバーグ前市長だが、多くの失敗もあった。ここに失敗例を紹介しよう。

①市の次世代タクシーを、日産自動車の車両に統一するという計画が昨年10月、州地裁により阻止された。②2003年、党派を超えた選挙出馬制度を提案したが、条例案は否決。10年に市憲章審査委員会により再検討されるも、これも却下となる。

③マンハッタン区西端の工業地帯の再開発に伴った米アメリカンフットボール(NFL)ニューヨーク・ジェッツの新スタジアム建設計画を、州議会に反対される。

④12年夏のオリンピック開催地に立候補したが、ロンドンに惨敗した。

⑤同区の中心部に入る車両に通行料を課すという07年の条例案は、州議会の協力を得られず見送りに。

⑥同区ミッドタウン・イースト地区の再開発計画が、同地区代表市議会議員の協力を得られず棚上げとなった。

⑦ブロンクス区キングスビレッジ地区の旧武器庫を、ショッピングモールに改造する計画が、市議会の反対により、アイススケート場に変更に。

⑧デリやレストラン、映画館などで、16オンス以上の大型サイズの甘味飲料水の販売禁止条例案が、州地裁で無効とされた。

⑨11年、教育現場での経験がないキャシー・ブラック氏を教育局長に指名したが、3カ月で辞任した。