「暴政の犠牲に」と香港紙

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共同通信

 【香港共同】香港紙、蘋果日報(リンゴ日報)24日付の最後の紙面は、「香港人への告別の辞」との見出しで、幹部によるお別れのメッセージを掲載、「蘋果日報は死んだ。報道の自由は暴政の犠牲となった」と訴えた。

 メッセージで同社幹部は、1995年の創刊当初は、2年後の中国への香港返還を前に恐れもあったものの楽観的で、「一国二制度」の下、文明的な価値観と制度が守られ、人権や自由を享受できると信じていたと表明。

 だが26年を経て、香港は変わり「痛みをこらえて香港人にさよならを告げることになった」と嘆いた。