市長選・民主党予備選、混乱
市選挙管理委員会が集計ミス
ニューヨーク市選挙管理委員会は29日、市長選の民主党予備選挙の結果を更新した。しかし、その後、集計ミスがあったとしてこの発表を取り消し、混乱が広がっている。各紙が報じた。
29日の発表では、トップを走るエリック・アダムス氏と後を追うキャサリン・ガルシア氏の差が3%未満に縮まっていた。アダムス氏は「総票数が10万票以上増えている」と指摘。選挙管理委員会はソフトウエアのテストに使ったダミー、13万5000票が混入していたとしてミスを認め、集計をやり直して30日夜までに発表するとした。
第1位指名票を集計した投票結果では、アダムス氏が31%でトップ。マヤ・ワイリー氏が22%、ガルシア氏が19%と続き、アンドリュー・ヤン氏は4位ですでに敗北を宣言した。
しかし、過半数を獲得した候補者がいなかったため、選挙管理委員会は順位付投票制度(RCV)に基づく票の配分作業を開始。29日の発表は第1回目の配分を加味しており、ガルシア氏が票を伸ばし、ワイリー氏を追い抜いた可能性を示唆している。特に、選挙戦の後半、共同戦線を張ったヤン氏の票が多数配分されたと考えられている。ガルシア氏陣営はこれから集計が始まる12万4000人分の不在者投票にも期待を寄せている。ワイリー氏は「選挙管理委員会の最終的な集計結果に従う」としている。
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