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共同通信
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カナダと米国の太平洋側の一部で6月末に発生した記録的な熱波は、人間の活動に伴う気候変動の影響がなければ、事実上発生しなかったとの分析結果を、欧米の科学者らのチームが8日までに発表した。温室効果ガス排出に起因する気候変動により熱波発生の可能性は150倍に高まっていたと分析し、「将来的に深刻な熱波がより頻繁に起こることが予想される」と警告した。
チームは、6月末の数日間、米北西部の都市やカナダ西部のブリティッシュコロンビア州で気温が40度を超えたと指摘。同州リットンではカナダの歴代最高気温となる49.6度を記録し、突然死や救急搬送要請の急増を招いたとした。