「暗くて狭苦しい」といった印象を持たれ、顧客満足度調査では最下位にランキングされることが多いクイーンズ区のラガーディア空港だが、このたびニューヨーク州が総額36億ドルを投じて、大掛かりな改修を行うという。
ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事が最近発表した改修計画では、広大なオープンスペース、レストラン、ショッピングプラザ、新しい駐車場、無料のWi-Fiサービスなど、他の空港では今や当たり前の施設およびサービスを備えた全く新しい中央ターミナルを新設するという。
クイーンズ区フラッシングとバワリー湾のウオーターフロントにある同空港は、ニューヨークエリアにある3つの主要空港の中で、マンハッタン区ミッドタウンから約13キロともっとも近く、昨年は2700万人という過去最高の利用客数を記録している。
だが、1964年に当地で開催された万国博覧会を訪れる旅行者に対応するために建設された同空港は今では老朽化が進み、飲食施設も乏しく、エスカレーターがあるコンコースがわずかひとつしかないといった時代遅れなもの。同空港の改修は90年代から計画されていたが、これまで具体化されなかった。
年間800万人の利用客を見込み建設された中央ターミナルは、現在1250万人が利用しているが、2030年までには1750万人が利用できるよう対応する。
着工は今年末となる見通し。