タイソン・フーズ、鶏肉回収へ
リステリア症発症の恐れ
米農務省は、タイソン・フーズが約850万ポンドの冷凍鶏肉を自主回収することを明らかにした。リステリア症の病原菌に感染した疑いがある。ニューヨーク・タイムズが4日、報じた。
同省によると、米国内で2人がリステリア症にかかり1人が死亡した。調査の結果、タイソン・フーズの冷凍鶏肉との因果関係が判明したという。リステリア症は発熱や筋肉痛、けいれん、消化器系障害などが主な症状。食べてから1〜4週間後に発病し、妊婦や65歳以上の高齢者、免疫力の衰えた人は重症化しやすいという。
タイソン・フーズが回収するのはチキン・ストリップ、ピザ、細切り胸肉でいずれも調理済みの冷凍食品。タイソン、ジェッツ・ピザ、ケイシーズ・ジェネラル・ストアのブランド名で、スーパーなどで販売されている。同社によると、これらはミズーリ州デクスターの工場で製造されたもの。パッケージには「エスタブリッシュメント・コード」として、P−7089が印字されている。
同社で安全品質管理を担当するスコット・ブルックス上席副社長は「消費者が安心して毎日使うことができる、健康的は食品を提供するのが我々の理念だ。安全を第一に考えて、自主回収することにした」と釈明した。農務省は当該製品を購入した消費者に、破棄するよう警告している。
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