タイソン・フーズ、鶏肉回収へ リステリア症発症の恐れ

 

 

タイソン・フーズ、鶏肉回収へ

リステリア症発症の恐れ

 

世界最大の食品多国籍企業、タイソン・フーズのトラック(Photo: Central Texas Food Bank / https://www.flickr.com/photos/25874546@N03/6967265980)

 

 米農務省は、タイソン・フーズが約850万ポンドの冷凍鶏肉を自主回収することを明らかにした。リステリア症の病原菌に感染した疑いがある。ニューヨーク・タイムズが4日、報じた。

 同省によると、米国内で2人がリステリア症にかかり1人が死亡した。調査の結果、タイソン・フーズの冷凍鶏肉との因果関係が判明したという。リステリア症は発熱や筋肉痛、けいれん、消化器系障害などが主な症状。食べてから1〜4週間後に発病し、妊婦や65歳以上の高齢者、免疫力の衰えた人は重症化しやすいという。

 タイソン・フーズが回収するのはチキン・ストリップ、ピザ、細切り胸肉でいずれも調理済みの冷凍食品。タイソン、ジェッツ・ピザ、ケイシーズ・ジェネラル・ストアのブランド名で、スーパーなどで販売されている。同社によると、これらはミズーリ州デクスターの工場で製造されたもの。パッケージには「エスタブリッシュメント・コード」として、P−7089が印字されている。

 同社で安全品質管理を担当するスコット・ブルックス上席副社長は「消費者が安心して毎日使うことができる、健康的は食品を提供するのが我々の理念だ。安全を第一に考えて、自主回収することにした」と釈明した。農務省は当該製品を購入した消費者に、破棄するよう警告している。


最新のニュース一覧はこちら←

 

 

 

タグ :