米アメリカンフットボール・リーグ(NFL)の王座決定戦「スーパーボウル」が2月2日にニュージャージー州イーストラザフォードのメットライフ・スタジアムで開催されるが、その宣伝用資料などにニューヨーク市の写真が使用されていることに対し、ニュージャージー州の議員らから不満の声が上がっている。
NFLは今週、正式な試合プログラムとチケットのデザインを発表したが、それらに使用されていたのは、マンハッタン区のスカイラインが中心の写真で、ニュージャージー州の写真は小さく扱われていただけだった。
同州選出民主党連邦上院議員コリー・ブッカー氏は記者会見で、「開催地がまるでニューヨーク市であるかのような誤解を招くデザインである」とし、同州で開催されるスーパーボウルを「ニューヨーク・スーパーボウル」と呼ぶフットボール選手やテレビ局のアナウンサーに対しても、「NFLは地理の勉強をすべきだ」と怒りをあらわにした。
これに対し、NFLの広報担当官ブライアン・マッカーシー氏は、プログラムとチケットのデザインにはジャージーシティーを使用しており、「イベントのロゴはニューヨーク市を背景にしたメットライフ・スタジアムがメーンになっている。また、その他の宣伝用資料では両市の写真を使用している」と主張している。