NY州がコロナ犠牲者数を過小報告 CDCの集計と1万1000人の差

 

 

NY州がコロナ犠牲者数を過小報告

CDCの集計と1万1000人の差

 

クオモ知事の公式ツイッター(@NYGovCuomo)より

 

 ニューヨーク州政府がコロナ禍の犠牲者数を連邦政府の集計よりも過小報告しているという調査結果をA P通信がまとめた。13日、ニューヨークポストが報じた。

 ニューヨーク州政府は今週時点で、コロナ禍による死者数を4万3000人と発表している。しかし、米疾病予防管理センター(CDC)の集計は5万4000人。その差は1万1000人に達している。AP通信は、CDCの発表は、死亡診断書にコロナが原因と記載されている、すべての場合を含んでいるからだと分析している。ニューヨーク州保健局の報道官は「(州の統計は)すべてのコロナによる死者を含んでいる。病院などで確認された犠牲者だけでなく、家庭での犠牲者もすべて連邦政府に伝えている」と弁明する。

 クオモ政権は、高齢者施設での犠牲者を過小報告したという前例があり、ジェームズ・ニューヨーク州司法長官は、クオモ政権は高齢者施設での犠牲者数を50%少なく計算したとする報告書をまとめている。政府監視団体兼シンクタンク「エンパイア・センター・フォー・パブリック・ポリシー」の上席研究員、ビル・ハモンドさんは「同じことの繰り返しではないか」と呆れ顔。「過去の例から見て、クオモ政権の言うことを信じることはできない。法を破ってまでも面子を保とうとしている」と手厳しく批判している。


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