ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は5日、ニューヨーク市の要請を受け、道路用の塩の緊急追加支援を行う決定を下した。5日まで続いたことし2度目の大雪に加え、今週末にもさらに雪が降るとの予報が出ているため、同市のビル・デ・ブラシオ市長は州政府に「できる限り多くの塩」を要請したとされる。
市内では3日に8インチの積雪があり、さらに4日深夜から未明まで氷雨が降り続いた。このため5日には、通りの至る所が解けかけた雪で溢れ、歩行者は足首まで“びちゃびちゃ”となった。
デ・ブラシオ市長は塩の確保について、「供給源を確保しているので、もし次回、大雪に見舞われた際にも心配はない」としたが、その後ショリス副市長が「塩の確保は州政府からの援助があってのこと」と改めて州政府への感謝を表明した。
今回の大雪で、市内の交通機関にも大きな影響が出た。朝の通勤ラッシュ時に地下鉄1〜3番線と7番線が停電と火災のため不通となり、多くの乗客が停止した車内や駅で立ち往生した。また、ウエストチェスター郡やロングアイランド、ニュージャージー州などの一部地域では、停電被害も報告された。
前回の大雪の際と同様に、市長は今回も市内の公立学校を「通常通り」としたが、この日の出席率はわずか64%であった。