医療従事者にワクチン義務付け
「責任ある行動を」とデブラシオ市長
20日付ニューヨークポストによると、ニューヨーク市のデブラシオ市長は21日に、市の保健関連職員にコロナワクチンの接種を義務付ける方針を発表。方針に従わない場合は、毎週、コロナ検査を受けなければならない。
対象となるのはNYCヘルス・アンド・ホスピタルズ(HHC) および市保健精神衛生局(DOH) の職員。市関係者は「新規感染者が増加している中、医療機関をできるだけ安全なものにしようとする努力で理にかなう」と説明している。
市内では20日現在、コロナ検査の陽性反応率が過去7日間の平均で1.72%と、今月5日までの平均0.96%の2倍となっている。とくに、感染力の強いデルタ株が感染者全体の41%から検出されており、懸念が深まっている。同様の状態を憂慮したロサンゼルス郡では屋内でのマスク着用を義務化した。
ワクチンの高い有効性を示す数値が発表されているにもかかわらず、市内のワクチン接種率は向上しない。完全接種率は64.9%、少なくとも1回接種した市民も69.8%にとどまる。HHCの職員にいたっては60%だ。これに、デブラシオ氏が業を煮やしたかたち。20日の記者会見でデブラシオ氏は「文字通り、生きるか死ぬかの問題だ。各自が責任ある行動を取ってもらいたい」と発言。「皆、一歩踏み出してもらいたい」と声を絞った。
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