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共同通信
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国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は22日、世界文化遺産に登録されている長崎市の端島(通称・軍艦島)を巡り、戦時徴用された朝鮮半島出身者に関する日本政府の説明は不十分だとする決議案を採択した。日本政府が昨年開設した「産業遺産情報センター」の展示を念頭に、改善を求めた。
軍艦島を含む「明治日本の産業革命遺産」が2015年に世界文化遺産として登録された際、日本政府は、朝鮮半島出身者の当時の状況を理解できるような説明を講じると対外的に約束した。だが決議が展示の不備を事実上指摘したことで、日本政府は対応見直しを検討せざるを得なくなった。