日本の優れた技術を世界へ 池内タオルがNYで新作発表

新作コレクションについて説明する藤田理麻氏(左)と池内計司社長=3日(photo: Tome)


 今治タオルのけん引役として知られる池内タオルが3日、2014年新作発表会をマンハッタン区の有名フレンチ店ダニエルで開催。米在住アーティストの藤田理麻氏とのコラボレーション商品や「コットンヌーボー2014」などを、現地のメディアやバイヤーに向け、紹介した。
 同日、日本から現地入りした同社代表取締役の池内計司氏は取材に対し、「ニューヨークは思い入れのある場所であり、また弊社の原点。60周年を迎えたことし、この地から世界に向けて、日本の素晴らしい技術を発信していきたい」と語った。また、特に「流行と健康に敏感な30代〜40代のキャリア女性に商品を使ってもらい、ぜひ多くの人に使い心地の良さを広めて欲しい」と笑顔。「『赤ちゃんが口に入れても安全なタオル』から、今後はさらに進化した『食べても安全なタオル』を目指したい」と意気込みを語った。
 また今回、同社とコラボレーションした藤田氏は、「テーマは“ハピネス”と“フリーダム”。商品を通して、人と自然が共存することの大切さを伝えたい」とアピール。新作はまだ誰にもプレゼントしていないと言い、「ぜひ友人のダライ・ラマ法王やリチャード・ギアに贈りたい」と話した。
 池内タオルは日本で初めて100%風力発電でクリーンエネルギーを使った会社でもあり、現在は100%オーガニックコットンの「風で織るタオル」を作っている。創業60周年を迎え、社名を「池内オーガニック」へと変更、さらに3月には東京都南青山に初のフラッグシップショップを構えることも決定している。
 今回の発表会が開催されたダニエルは、三つ星シェフのダニエル・ブールー氏が手掛ける有名店。ことし3月にハリウッドで行われる第86回アカデミー賞授賞式の東海岸特別パブリックビューイングとディナーイベントの開催も決定している(映画芸術科学アカデミー主催)。

藤田理麻氏とのコラボレーション商品