レストランの新規開店相次ぐ  市内で「レストラン・ルネッサンス」の兆し

 

 

レストランの新規開店相次ぐ 

市内で「レストラン・ルネッサンス」の兆し

 

21日、フラットアイアン地区にオープンした日本の老舗蕎麦店、更科堀井(Photo:本紙)

 

 ニューヨーク市内でレストランの新規開店が相次いでいる。 23日、イーターが報じた。

 「レストラン・ルネッサンスの始まりだ」と宣言するのは、ブルックリン商工会議所のホスピタリティー業界専門家、ニコール・ビスカルディさん。レストランレビューサイト「イェルプ」によると、今年3〜5月の間に、市内には700店がオープンした。2019年の同時期は1000店で、減少が見られるが、それでもパンデミック下に比べれば、雲泥の差。昨年秋に屋内営業が禁止され、多くのレストランオーナーは「冬を越せないと肩を落としていた」とビスカルディさんは述懐する。

 コロナ対策の規制が解除され、棚上げになっていた開店計画が日の目を見つつある。韓国料理のハー・ネーム・イズ・ハンや居酒屋ミュウを成功させたハンド・ホスピタリティーは6月初め、ノマド地区に韓国風アメリカ料理の店「リトル・マッド」を開業。来月もタイレストランをオープンする。サンドイッチ・チェーンの「メルト・ショップ」も店舗数を増やす。コロナ禍の最中に、物件を30〜50%安く借りられたからだという。

 とはいえ、コロナ前のレベルにまで経済が回復するには、2〜3年はかかると予想されている。9月1日には家賃支援やレストラン救済資金の提供が終了するため、閉店が増えるのではとの懸念もある。それでもビスカルディさんは「正しい方向にある」と楽観的。この秋も多くのレストランやバーの新規開店を見込んでいる。


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