ペットとの別れ断念で路上生活 法案成立遅れ、ホームレスに影響

 

 

ペットとの別れ断念で路上生活

法案成立遅れ、ホームレスに影響

 

 

 ニューヨーク市議会で、ホームレスシェルターにペットを持ち込めるようにするための「動物に優しいシェルター法案」の成立が遅れている影響で、ペットがいるホームレスの人々が路上暮らしを強いられ続けている。ニューヨークポストが7月31日、報じた。

 市内に約450カ所あるシェルターのうち、ペットの持ち込みができるのは、わずか7カ所。2匹の犬とユニオンスクエア近くの路上で暮らす、エイプリル・サッコッチョさん(38)とパートナーのアレックス・ライブリーさん(34)は、何よりも犬が優先で、唯一の心のよりどころだという。シェルターへの入居も考えたが、ペットと引き離されることを受け入れられずに断念した。

 スティーブ・レヴィン議員(民主・ブルックリン区)が中心となって提出された同法案は、路上でペットと暮らすホームレスを、ペットを受け入れるシェルターに移動し、飼い主とペットの記録を保存するよう市に義務付ける内容。ペットを飼うホームレスらに待ち望まれていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で、法案成立への道が妨げられた。

 ニューヨーク大学の2019年の調査によると、シェルターでペットを飼えないことが、ホームレスが路上に留まる主な理由の一つだという。レヴィン氏によると、市でペットを飼うホームレスは、約8千~2万人と推定されている。


最新のニュース一覧はこちら←

 

 

 

タグ :  ,