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共同通信
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【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は9日、海洋の安全保障をテーマにオンライン会合を開き、演説したブリンケン米国務長官は海洋進出を強める中国を念頭に、南シナ海などで法の支配が危機にひんしていると懸念を表明した。中国は反発し、米中が応酬を繰り広げた。
ブリンケン氏は「南シナ海では船舶同士の危険な遭遇や、違法な海洋権益を主張するための挑発的な行動が見られる」と指摘。暗に中国を批判した。
一方、中国の戴兵国連次席大使は、米国が南シナ海問題に言及したことに「断固として反対する」と表明した。米国自体が「南シナ海の平和と安定に対する最大の脅威だ」と述べた。