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共同通信
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財務省が10日発表した2021年上半期(1~6月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は、前年同期比50.3%増の10兆4675億円だった。新型コロナウイルスからの経済回復に伴い、輸出が改善したことが寄与した。一方、訪日外国人客数の減少で旅行収支は黒字額が約4分の1に縮小した。
経常収支のうち、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2兆3143億円の黒字だった。上半期としては2年ぶりの黒字。輸出は22.2%増の39兆2231億円、自動車や半導体製造装置などが伸びた。輸入は11.6%増の36兆9089億円だった。