水道水の味と臭い、異常で苦情
世界最高水準の品質、藻の発生で一時的
ニューヨーク市の行政サービス問合せ窓口「311」に数カ月前から、マンハッタン区アッパーイーストサイドの水道水の味と臭いの異常を訴える苦情が寄せられている。CBSニューヨークが９日、報じた。
市の水道水は、世界でも最高水準の品質であることで知られている。ただ、ここにきて「土と金属の臭いがして、飲めない」と同地域の住人が指摘。水の色が濁っていることに気付いたという住民もいる。
環境保護局によると、市の水道水は、安全を確保するために年間50万回以上の検査が実施されているといい、味や臭いに変化があっても、飲むこと自体は安全で、問題ないという。311に寄せられた、水道水の味や臭いの変化に関する報告は、先週わずかに増えたが、８日時点では3件に減少していた。
天然資源保護協議会のエリック・ゴールドスタイン氏によると、水道水に土臭がある場合、ほとんどが、貯水池に藻が大量に発生していることが原因で、一時的なものだという。ゴールドスタイン氏は、水道水をピッチャーに入れてしばらく置くか、冷蔵庫で一晩寝かせるなど、土臭を軽減するためのいくつかのヒントを提供。秋になり気温が下がれば、水道水の味も改善されるとして、住民に安心するよう呼びかけている。
→ 最新のニュース一覧はこちら←
