マイカーを有料で貸し借りできる新たな自動車シェア・サービス「リレー・ライド(RelayRides)」について、ニューヨーク州当局がサービス開始直後に、「規制に違反している」として、営業停止を命じたことが9日、分かった。
同サービスは、インターネットを通じて自家用車をレンタルできるというもので、貸出料は車種や車の状態によって異なる。車の所有者がマイカーを貸し出すには、同サービスサイトの予約システムの利用料を支払う必要がある。
ニューヨーク州の金融監督局は、同サービスでは州法に反して許可なく保険が販売されていたことを指摘。さらに、事故や盗難などで費用が発生した場合について、「車の借り手には金銭的な負担がかからない」という誤情報を借り手に与えた疑いも持たれている。
このため州当局は、リレー・ライド社に20万ドルの罰金の支払いを命じたほか、金融監督局に事業計画を提出するまで営業を停止することを決定した。
同局の担当者は、「違法な販売方法で、顧客保護を無視した営業を行うのを許すわけにはいかない」とコメントしている。
また、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事はこれについて、「法を犯し州民の安全を脅かす企業には、営業を許可しない」と語っている。