広島の災害対策、豪雨で計画遅れ

Published by
共同通信
2014年の広島土砂災害から7年を迎え、広島市安佐南区の公園に並べられた追悼のろうそくを見る人たち=20日夕

 広島市は20日、77人が犠牲となった2014年の広島土砂災害の発生から7年を迎えた。24年度完成を目標とする避難道路整備などの市の災害対策事業は、18年の西日本豪雨など災害が相次ぎ、計画通りに進んでいない。今月も記録的な大雨が降り、松井一実市長はこの日予定していた事業の現場視察を見送った。

 11人が亡くなった安佐南区緑井7丁目では、公園で20日夕、住民がろうそくに灯をともし追悼した。自営業の女性(66)は「7年たっても、この季節が来るたびに災害が起きるのではないかと心配になる」と話した。