ニュージャージー州を本拠地とする米フットボール・リーグ(AFL)のニューヨーク・ジャイアンツとニューヨーク・ジェッツ、開発業者トリプルファイブ社は12日、メドウランド・スポーツ・コンプレックスに建設が計画されている巨大ショッピングモールに関する訴訟について和解したと発表した。
メットライフ・スタジアムとニュージャージー・ターンパイクの間に位置するモールは当初、開発業者ミルズ・コーポレーションが「ザナドゥ」という名称で2007年にオープンする予定だったが、経済の悪化により計画が暗礁に乗り上げ、11年にトリプルファイブが同計画を引き継いだ。
同社の新しい計画では、小売店やレストランに加え、ウォーターパークやハリウッドをテーマにしたアミューズメントパークの建設などが明らかにされたが、これを受けジャイアンツとジェッツ側は、承諾を得ずに当初の計画に無断で変更を加えたとして、12年、同社を提訴。これに対し同社も両チームを相手取り、訴訟問題に発展していた。
和解についての詳細は明らかにされていないが、ジェッツやジャイアンツのホームゲームがある日に懸念される公共交通機関や交通渋滞、駐車スペースの確保などに関する点で合意に至ったもよう。両チームは交通渋滞を考慮し、試合開催日にはモールを閉館することを求めていた。完成予定日は、明らかにされていない。