通販サイト「アマゾン・ドット・コム」は13日、アマゾン・プライムメンバーの会費を、2005年のサービス開始以来初めて値上げすると発表した。年会費は、現在の79ドルから、当初予定されていた119ドルよりも20ドル安い99ドルとなる。
サービス開始当初、会員が受けることができるサービスは、無制限で利用できる無料の2日間スピード配達だけで、同サービスが適用される商品も100万種類に限られていた。だが今では2000万種類に増え、4万作以上のテレビ番組や映画を無制限で視聴できるストリーミングサービスや、携帯型電子書籍端末キンドル所有会員への50万種類以上の特定書籍の貸出しサービスも開始されている。
同社はウェブサイト上で、20日までに30日間のフリートライアルに申し込んだ新規会員は、最初の1年間の会費が現行の79ドルとなる旨を発表。それ以降の年会費については、99ドルとなる。
同社が顧客へ送ったEメールには、「9年前の同サービス開始以来、光熱費や郵便料金は値上がりしてきたが、プライムメンバーの会費は一定だった。物価の高騰を考慮した場合、サービス開始当初の79ドルは、現在の100ドル以上に相当する」と記されている。非プライム会員による注文の配達は通常、5〜8日間を要する。