便利なスマートフォンを手放せない人は多いが、体をかがめて画面を長時間見たり、メールなどを打つために手や指を使い過ぎて、体を痛める人が最近増加しているという。医療専門家らはこれらに「テキスト・クロウ」「セルフィー(自分撮り)症候群」「テキスト首」といった名前を付け、広く警告している。
ニューヨーク市内にある理学療法クリニックの責任者は、携帯機器の使い過ぎで手の痛みなどを訴え来院する患者は、全体の25%を占めると話している。中でも多いのが「ド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」と「ばね指」で、どちらも手や指を丸めて小さなキーを長時間打ち続ける結果起こると説明する。
また前かがみになって長時間覗き込んだ姿勢で機器を使用すると、首を痛める原因になりやすいという。キーを打つ時に、手や指に痛みがある場合は、速やかに専門医に相談するよう促している。
こうした事態を避けるために、専門家は以下のようにアドバイスしている。
①休憩を取る
毎時間5分は休憩し、手指を曲げたり伸ばしたり、マッサージをしたりする。
②良い姿勢で操作する
前かがみにならないよう、姿勢に気を付ける。
③アクセサリーを利用する
タブレット端末を使用する際にはスタンドやキーボードを利用し、首への負担を減らす。また手を使い過ぎないよう、音声機能を利用する。