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共同通信
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菅義偉首相の突然の退陣意向表明に、北朝鮮拉致被害者家族らは「なぜ」と驚いた。拉致問題で目に見える進展はなく、家族の落胆は大きい。
横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(85)は「とにかく残念」と肩を落としながらも、「総理を続けてほしいと思っているが、菅さんの考えがあっての判断なのだろう」と立場に理解を示した。
拉致被害者家族会代表の飯塚繁雄さん(83)は、新型コロナウイルスや東京五輪に触れ「拉致問題は蚊帳の外」と厳しい口調。次期首相への思いを問われ「期待はするけれど、動きはない。待っている方が疲れる」と徒労感をにじませた。