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共同通信
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第16回夏季パラリンピック東京大会は5日、東京・国立競技場で閉会式が行われ、13日間の戦いに幕を下ろした。五輪同様に新型コロナウイルスの影響で1年延期となり、緊急事態宣言下で原則無観客の開催だったが、世界中から集った障害のある約4400選手が個性や能力を発揮。多様性を尊重し合う「共生社会」の意義を発信した。
五輪を含む二つの祭典は致命的なトラブルなく日程を終了し、準備に8年をかけた大会は完結した。一方で多くの混乱や開催への批判もあり、描いた大会にはほど遠い形に。チケット収入の大半を失った大会組織委は、数百億円規模の赤字を見込むなど多くの課題が残った。