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共同通信
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【ワシントン共同】世界銀行グループで貧困撲滅の活動を担う国際開発協会(IDA)が過去最大規模の増資を実施することが8日、分かった。当初予定の増資時期も1年前倒しし、コロナ禍で深刻な打撃を受けた最貧国への支援を強化する。増資は900億ドル(約10兆円)超で調整している。年内に日本を含む加盟国で合意する見通しだ。
世銀や加盟国の複数の関係者が明らかにした。新型コロナ流行で、先進国と途上国との格差はワクチン確保や財政余力を反映してさらに拡大している。IDAは増資で得た資金を使い、低利融資や無償援助などを通じて最貧国で暮らす人々の生活を下支えする。