バーンズ&ノーブル、二桁成長
コロナ禍でも書籍売上高、来店数が増加
米書籍販売チェーン大手「バーンズ&ノーブル」の今年の書籍売上高が2019年と比べ、コロナ禍の中でも二桁の成長を見せていたことが分かった。成長の大部分は、オンライン販売ではなく、店舗への来店数の増加に起因している。ニューヨークポストが19日、伝えた。
10代から20代の若者による漫画やグラフィックノベルの購入の急増が、売り上げ増加に拍車をかけているという。一部の店舗では、週末の夜に若者が押し寄せ、売り上げが6倍に増加した。同チェーンはアマゾンの影響で低迷が続いており、最高経営責任者のジェームズ・ダウント氏はインタビューで「アマゾンの登場以来、書籍の二桁成長はなかった」と語った。ただ、雑誌の売り上げは19年からわずかに減少している。
同チェーンの店舗数は、19年の628店舗から605店舗に減少したものの、総売上高は19年から約6%増加した。20年と21年には新たに8店舗をオープン。一部の店舗を閉店した一方、来年は2月と3月だけで最大12店舗をオープンする計画だ。
市場調査会社NPDグループによると、業界全体でみた米国内での書籍売上高は今年に入ってから8月までの間、前年同期比で12%増えている。19年と比べると、20%増加していた。
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