着床前診断で流産率低下

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共同通信
着床前診断のイメージ

 日本産科婦人科学会(日産婦)は23日、体外受精した受精卵の染色体を調べて子宮に戻す「着床前診断」の大規模臨床研究で、流産を繰り返していた女性の流産が減ったとする中間結果を発表した。ただ検査で子宮に入れることが可能と判断された受精卵は、全体の4割ほどしか得られなかった。日産婦は「着床前診断で流産を減らすことはできるが、最終的に出産まで至る割合は変わらないだろう」としている。

 着床前診断は、不妊治療の新たな選択肢として期待される一方、染色体異常がない受精卵を選んで子宮に戻すため、命の選別につながりかねないとの指摘がある。