「問題箇所を見逃した」市長視察
ライカーズ島刑務所の服役囚3人が主張
ニューヨークのデブラシオ市長が27日ライカーズ島刑務所を視察し、入所手続き施設などに「改善が見られる」と発言した。しかし、28日付ゴッサミストによると、彼らとWNYCの電話インタビューに服役中の受刑者3人が、市長の視察前に清掃作業やペンキの塗り直しが行われたと話したという。
3人によると、施設の奥には人が危険なほどあふれ、ウジやゴキブリが繁殖、使えるベッドやトイレがない隔離されたエリアが存在する。3人はこの老朽化した場所を通り、ギャングなどの危険な受刑者用の留置所に入れられたという。うち1人は匿名で「いたる所に糞尿が散乱。大勢詰め込まれて皆、汗まみれ。劣悪な状態」と話している。
ライカーズ島刑務所では車椅子の受刑囚が入所手続き施設で10日間勾留されている間に死亡。州議会議員や活動家が視察してビニール袋に排便させられていたなどと報告して市への圧力が高まっていた。デブラシオ氏も重い腰を上げて視察を行ったものの、「問題箇所を見逃した」との批判が出ている。市長室報道官はこの件についてコメントを拒否。市矯正局報道官は電子メールで「市長の視察に合わせて粉飾をしていない」と反論した。ただ、隔離されたエリアに何人移管したかの問いには答えていない。
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