メーシーズ対アマゾン 旗艦店角の広告スペースを巡って訴訟問題

 

 

メーシーズ対アマゾン

旗艦店角の広告スペースを巡って訴訟問題

 

9月30日、午後撮影(Photo:Kaoruko Moyama)

 

 34丁目とブロードウェイの角に、サングラスハットが入居している小さな四角いビルがある。メーシーズ旗艦店はこのビルを囲むように建てられており、同ビル屋上の2200平方フィートの広告スペースにはメーシーズが「世界最大の店」とうたっている。ところが、9月30日付ニューヨークポストによると、最近アマゾンがこの広告スペースを競り勝ったため訴訟問題に発展している。

 事の起こりは1900年にさかのぼる。 西14丁目にあったメーシーズが34丁目に移動した際、危惧した近所の洋装店のオーナー、ポップ・スミスが進出にくさびを入れようと、このビルを37万5000ドル(現在の価値で1200万ドル)で購入。25万ドルを提示して負けたメーシーズはこのビルを避けて旗艦店を建設せざるを得なかった。このビルは11年に破格の100万ドルで売却され「ミリオンダラー・コーナー」の異名がついた。この時もメーシーズは買いそびれている。

 メーシーズは60年代から屋上の広告スペースを使用してきたが、ここに来てアマゾンに競り負けた。人目を引く感謝祭パレードを前にである。慌てたメーシーズは先週、マンハッタンの州地裁に異議を申し立てた。歴史家は「『こんなことならさっさと購入しておけばよかった』とメーシーズはほぞをかんでいることだろう」と話している。

 

9月30日、午後撮影(Photo:Kaoruko Moyama)


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