ノーベル医学生理学賞に米国人2人 温度と触感の受容体を発見

 

 

ノーベル医学生理学賞に米国人2人

温度と触感の受容体を発見

 

イラスト提供:ノーベル・プライズ・アウトリーチAB
Ill. Niklas Elmehed © Nobel Prize Outreach

 

 スウェーデンのカロリンスカ研究所は4日、2021年のノーベル医学生理学賞を皮膚にある温度と触感の受容体を発見した米国人2人に授与すると発表した。 5日、amニューヨークが報じた。

 2人はカリフォルニア州ラホヤにあるスクリップス研究所のアーデム・パタプティアン教授とカリフォルニア州立大学サンフランシスコ校のデビッド・ジュリアス教授。それぞれ温度や触感といった物理的刺激を神経の電気信号化して周囲を認識したり周囲に順応したりするメカニズムを解明した。「慢性の痛みを含む多様な病状に対する治療法の開発に寄与した」とカロリンスカ研究所は評価している。

 パタプティアン氏は1967年、レバノン生まれ。両親は米国人で、幼い頃カリフォルニア州ロサンゼルスに移住した。「科学の世界では、当然と思われていることも関心の的になる」と語った。ジュリアス氏は65歳。ニューヨーク生まれで、コロンビア大学で研究したこともある。

 今年の医学生理学賞はコロナウイルスワクチンの開発者に与えられるとの下馬評もあり、受賞が決まった2人は「驚愕したというよりショックを受けていたようだ」と選考委員会関係者は話している。ノーベル賞はコロナ禍のため、昨年に続いて今年もストックホルムでの授賞式や晩餐会は行われない。

 


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