屋外飲食用設備、放置されたまま 巨大ゴミ捨て場、ホームレス寝床にも

 

 

屋外飲食用設備、放置されたまま

巨大ゴミ捨て場、ホームレス寝床にも

 

Photo: グーグルストリートビューより

 

 コロナ禍の中、ニューヨーク市内で屋内飲食への移行や廃業のために設置された屋外飲食用設備が放置され、ホームレスの寝床や巨大ゴミ捨て場と化している。ニューヨークポストが2日、報じた。

 廃業した店や屋外飲食を中止した店の屋外飲食設備で、ゴミの投棄やねずみの発生、ホームレスが眠る姿が目撃されている。禁止されているにも関わらず、設備を倉庫代わりに使うレストランもあった。廃業から数カ月間放置されたままの設備について、屋外飲食プログラムを監督する市建築局(DOT)に苦情を申し立てた人がいたが、違法性を否定された。ビルの所有者や廃業した店の持ち主が設備を撤去することは採算性の面で難があり、市には撤去を行う政治的意思がないという。

 市内には約1万2千棟の屋外飲食設備が通りに点在。うち、約1200棟が道路上に設置され、約4300棟が歩道に、6千棟あまりが道路と歩道にまたがって設置されている。DOTによると、レストランが完全に廃業しなければ、設備が放置されたとみなされないという。これらの放置された設備のうちの約20棟について、市公衆衛生局に撤去指示がなされた。市の記録によると、5月6日から9月23日までの間に、放置された設備に関する苦情が約140件ほど、行政サービス問合せ窓口(311)に寄せられている。

 


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