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共同通信
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【ワシントン共同】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は13日、世界的なインフレへの懸念を共有して閉幕した。新型コロナウイルス禍からの経済活動の再開で需要が急激に増え、生産や物流など供給面の回復は追い付いていない。声明で各国中銀が「必要に応じて行動する」としたが、物価高の長期化への警戒感も高まっている。
閉会後の記者会見で日銀の黒田東彦総裁は現状のインフレについて「欧米諸国で物価安定目標を超えていることは事実だが、一時的と考えている」と述べた。その一方で、議長国イタリア銀行(中銀)のビスコ総裁は、物価高が加速しないよう注視すると強調した。