マンハッタンの不動産市場、活況
販売成立数は過去最多を記録
不動産会社ダグラス・エリマンがこのほど発表したリポートによると、ことし第3四半期のマンハッタンの不動産市場は、記録的なペースで推移し、活況を呈していることが明らかになった。期間中、約4500件の販売が成立。32年間の統計データで、過去最多に上っている。amニューヨークが13日、伝えた。
リポートは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「ロックダウン」で、不動産投資を控えた上、住宅ローンの低金利が市場を成長させたと分析。400万ドル以上の売上高の増加率は、2年前と比較して132.5%に達したとしている。
第3四半期の平均販売価格をみると、コンドミニアムや高級物件、新規開発物件の平均価格は下がっているにもかかわらず、昨年同期比で10万6千ドルほど上昇している。コンドミニアムと高級物件の平均販売価格は、それぞれ29.7%、30.7%下落。一方、55.9%に相当する新規開発物件が押し上げた形となっている。
ロックダウン下の昨年と現在を比較すると、不動産市場のペースは74.9%遅くなっている。不動産を現金で購入したことを示す市場シェアは、この2年半で48.6%に上昇している。新型コロナウイルスのパンデミックで、ニューヨークの経済活動がストップしていたものの、感染状況が落ち着き、経済再開の動きが進み、高額の不動産投資が軌道に乗り始めたことを示している。
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