態勢縮小の消防、警官は人員不足 ワクチン義務化のNY、犯罪増加の懸念

 

 

態勢縮小の消防、警官は人員不足

ワクチン義務化のNY、犯罪増加の懸念

 

 

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、全職員の接種義務化の期限が迫ったニューヨーク市。市消防局(FDNY)は、態勢規模を20%縮小し、救急車を減らすため準備を進めている。市警(NYPD)は警官不足に直面する見透しで、犯罪の増加が懸念されている。ニューヨークポストが27日、報じた。
 デブラシオ市長は消防や警察などファーストレスポンダーを含めた全ての職員に対し、29日午後5時までに最低1回の接種に応じるよう要請済み。FDNYは27日、消防士と救急隊員の65%しか接種を受けていないことを明らかにした。来月1日からは、無給の停職処分となる。
 FDNY隊員の1人は、このまま抵抗が続くようだと「約4割の消防士が解雇され、応答時間が7分以上になる可能性がある」と指摘。ある消防士は「この街では人が死ぬだろう」と予測する。本年度の救急対応の平均時間は5分23秒、火災対応では4分52秒。関係者は「心臓発作の場合、7分か8分かは大きな違いとなる」と強調。火災では、8分を境目に消失部分がベッドルーム1室か家全体かの違いが出てくるという。
 一方のNYPDは27日、職員の接種率は75%に上るとツイッターで表明。ただ、関係者によれば、警官の接種率は63%にとどまり、37%にあたる約6千人の警官は未接種だとして「警官が減ると、犯罪が増えるという簡単な公式が成り立つ」と指摘する。

 


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