Etsyがパンデミックに急成長
主な収入源とする起業家も
アーティストや職人が手作りやヴィンテージの商品を販売するオンラインマーケット「Etsy」が、パンデミックの最中に急成長していた。ウォールストリートジャーナルが2日、報じた。
2021年第2四半期のEtsyの売り手(セラー)の数は、20年の同時期と比べ67%増加し、現在は520万人を超える。買い手の数は約50%増加し、9050万人になっていた。
セラーは、Etsyを利用することにより、自分でサイトを構築する経費を節約することができ、ツールやデータ分析を利用して、個人で行うよりも幅広い市場を相手にできる。利用には、1点20セントの出品料と売り上げの5%を手数料として支払う。オフサイト広告を介した販売には、12~15%の手数料が上乗せされる。
平均的なセラーの昨年の売り上げは年間2355ドル(約26万8600円)で、多くはEtsyを単なる副業程度に利用しているが、起業家の多くがEtsyを主な収入源としている。セラーを対象とした21年の調査では、30%が「クリエイティブなビジネスを唯一の職業として追求している」と回答。
美術事業を営むガラス彫刻家のマシュー・カミングさんは9年前、ロゴと写真撮影に500ドルの初期投資を行い、Etsyでビールグラスの販売を始めた。パンデミック前でも年間約37万5000ドル(約4277万円)の売り上げがあったが、20年には75万ドルに倍増。Etsyを通じて収入の98%を稼いでいる。
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