小売業界、季節労働者を争奪戦
契約金や高給、学費負担などの特典も用意
ホリデーシーズンに先がけ、小売業界は契約金の支給やより高い時給など、あらゆる特典を用意し、店舗や配送センターで働くのに充分な労働者を確保するための争奪戦を繰り広げている。ニューヨーク・タイムズが8日、報じた。
メイシーズは、従業員の紹介で勤務することになった家族や友人に、1人最高500ドル(約5万7千円)の紹介ボーナスを支給する。ホリデーシーズンに向け、15万人の追加雇用を予定するウォルマートの一部店舗では、新規採用者の時給を17ドル(約1900円)からスタート。従業員の大学学費を負担する特典も始めた。同じく、15万人の追加で雇用する方針のアマゾンは、一部の倉庫作業員に最高3千ドル(約34万円)の契約金を配る。
ノードストロームは、2万8600人の季節労働者と正社員の雇用を目指しており、時間制や夜間労働者へのボーナスと奨励金を、昨年の400ドル(約4万5千円)から650ドル(約7万4千円)に引き上げた。ベストバイは、第一次面接に限り、ビデオでの応募を受け付けている。
業界団体である全米小売業協会は、新型コロナウイルスの影響を受けた昨年と比べ、ことしのホリデーシーズンに記録的な売り上げを見込む。小売業界で、昨年の48万6千人を大幅に超える50万から66万5千人の季節労働者が雇用されると予測している。
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