新年カウントダウン、有観客で開催
時期尚早との声も
ニューヨーク市のデブラシオ市長は16日、「コロナワクチン完全接種者は、タイムズスクエアの新年カウントダウンに参加できる」と発表した。同日、ニューヨーク・タイムズが報じた。
昨年は招待客のみで規模を縮小して実施した同イベント。デブラシオ氏は「市が100%復活したという歴史的な瞬間に大勢の人が参加してほしい」と抱負を語った。参加者はワクチン証明書の提示を求められる。医療上の理由で未接種の場合は、72時間以内のコロナ検査陰性証明が必要。5歳未満の子供はワクチン証明を所持する大人が同伴しなければならない。海外からの旅行者受け入れ規制が緩和されたこともあり、米国内外から観光客が押し寄せると考えられる。
ただ、年末時点でコロナの状況がどうなるかわからないと警鐘を鳴らす専門家もいる。ニューヨーク市立大学で疫学を教えるデニス・ナッシュ教授は「コロナ感染者が混じっていると推測せざるを得ない」とする。周辺のレストランやバーが混雑し、密状態となることも心配の種。コロンビア大学のワファー・エル=サドル疫学教授は「私ならもう1年待つ」と語る。英国ロンドンは10月、新年を祝う花火大会の中止を発表。オランダのアムステルダムも今週、コロナ感染急増を理由に新年祝賀を取り止めている。
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