実権掌握前に権力分配を合意

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共同通信

 【カブール共同】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンが8月15日に実権を掌握する直前、アフガン政府と権力を分配し移行政権を発足させることで米国と非公式合意していたことが、17日分かった。武力によりほぼ全土を制圧していたタリバンは首都カブールには入城せず、8月15日以降にアフガン政府と2週間の直接交渉を行う予定だったが、ガニ元大統領が同日国外脱出し計画は破綻、和平の道が閉ざされた。

 中東カタールでタリバンとの恒久停戦協議に臨んでいたアフガン政府交渉団の一員で女性政治家のハビバ・ソラビ氏が、退避先のトルコ西部イズミルで共同通信の取材に明かした。