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共同通信
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【ワシントン共同】米フィリピン両国は15、16両日、米首都ワシントンで外務・防衛当局による戦略対話を開催した。米国務省が16日に発表した共同声明で「中国による南シナ海でのフィリピンの漁業やエネルギー開発への嫌がらせは違法だ」と名指しで非難した。同戦略対話は9回目。少なくとも近年は直接の中国批判を避けており、異例の踏み込んだ強い表現となった。
バイデン米大統領はオンライン会談で中国の習近平国家主席に、南シナ海での活動に「懸念」を伝達。G7が来月上旬、ASEAN加盟国と拡大外相会合開催を調整するなど、米国は東南アジア諸国を取り込み、中国に対抗したい考え。